クライアントの思い能登半島にある町で、マキリ(小刀)の製作を続ける「ふくべ鍛冶」は創業以来、能登の暮らしに根付いたマキリの文化を伝えるために小型なを鍛造し続けてきました。令和6年能登半島地震で被災した後、復興に向けた取り組みを強く推し進めており、前進することで能登の事業者の道標となりたいという強い思いを抱いておられます。その思いから、クラウドファンディングを利用した新商品の発表の場となるプラットフォーム「Makuake」でプロジェクトの実施を決定。以前から要望が多かったアウトドアナイフ「TAFU」の制作に着手し、プロジェクトをスタートしました。発送時には商品パッケージが必要になるため箱の制作が必要でした。本物が持つ重厚感や職人の手仕事による無骨さと希少性を、手に取った瞬間から感じられる仕様をご希望でした。高級時計のような蓋を開ける仕様を一例として挙げられ、商品のメッセージがパッケージから伝わる仕掛けや工夫を求めておられました。対応したことプロジェクトの制作を通じて理解した、TAFUの世界観を形にすることを大切にしました。「上質」「無骨」「わくわくする」「ラグジュアリー感」「素朴」と相反する様子を体現するにはイメージのすり合わせが重要であるため、まず複数タイプの箱デザインをご提案。どれがイメージに近いかを選んでいただきました。ラグジュアリーブランド、国内有名菓子店、ジュエリーショップの箱などを参考に、ふくべ鍛冶様から好印象を得た要素を一つの形に集約しました。箱の仕様はマグネットによる開閉式とし、蓋を開けると鍛冶職人の作業風景が一枚絵で表示される構造を採用。商品イメージに合わせて、微妙な色違い、素材違いを提示し、最適な素材を選定しました。外枠の完成後は、火打棒などの付属品が動かないよう固定方法を工夫。最終的に、商品の価値を十分に伝えられるパッケージとして、満足の評価を得ることができました。▼Makuakeのプロジェクトページはこちら